SUPER STUDENTS

EUROHIA

穂積涼
Ryo Hozumi
深治皋希
Kouki Fukaji
@zumi_0629
@hanger.0513
—— 撮影を終えての感想をお聞かせください。
K

今回、前日までずっと作っていたメイクが本番直前にできないとわかって、すべてアドリブで作ったのですが、それがすごい不安でしかなくて……。

はじめはずっと手が震えた状態でやっていたんですが、写真を見たらすごいいい感じに撮っていただいていて、感動しました。自分はいままでメイクをしたことがなかったので、そんな自分でもこんなにいいものが作れたという、達成感があります。感動が大きくて、興奮冷めやらぬ気持ちがすごいです。

R

僕は準備段階から1日ごとに違うデザインを作っていった感じで、毎回修正して新しくなっていったので、自分の技術力が上昇したなと思いました。本当に0から始めたのですが、そうは思えない作品が作れたなという感じ。写真がモニターに映し出されるたびに「うわ、すげえ!」「かっこいい!」とずっと言っていて、本当に楽しかったという思いがいちばん強いです。この「SUPER BIDO」をやるためにヤマノに入ったので、オーディションに受かったときからずっと毎日楽しくて、感動の嵐で……。ヘアメイクの仕事がしたくなってきたくらいに楽しくて、本当に刺激的な日々でした。

—— 写真の作品を見てどう感じましたか。
K

当日その場で迷いながら考えたものが、レスリーさんの写真によって本当にかわいくなったり、かっこよくなったり。自分の作品は、ヘアメイクとしては全然低いレベルですが、それでもすごい高いレベルの作品にしてくださって、レスリーさんは本当にすごい人だと思いましたし、一緒に仕事ができたことが本当にありがたいです。

「SUPER BIDO」を見る前からレスリーさんの存在は知っていましたし、いつかは仕事をしたいなと思っていました。それが、ヤマノには「SUPER BIDO」があって、レスリーさんと仕事ができる可能性があると知ってこの学校を選んだのです。こんな機会はそうそうないことですし、この機会をもらえて、本当にヤマノに入ってよかったなと思いました。

R

僕たちの作品はシンプルめなデザインで、スッと収まっているんですけど、実際自分が作ってみたとき、練習の段階では不安が大きかったのです。これで先輩たちが作ってきた作品と並べることができるのかと、ずっと思っていました。先生や親、友だち、先輩、いろいろな人の協力を得て、助けてもらってヘアを作ってきたのに、うまくできなかったらどうしようという思いが強かったのですが、レスリーさんが1枚目をパシャっと撮っただけで、なんて言うんでしょうね……ディズニーランドに来たときのようなワクワク感がありました。本当に感動しっぱなしというか、現実味がなく、ずっと呆気にとられていたような感じでしたね。

同時に、レスリーさんがモデルの方と撮影前にお話しをして気分を確かめたり、楽しい気持ちに持っていったりされていて、そういうところでも、やっぱり世界で活躍するフォトグラファーのすごさを感じました。

—— おふたりでどのような役割分担をされたのですか。
K

僕たちははじめのデザインで絵を描く段階から、けっこう完全にヘアとメイクで分かれていました。僕はメイクを担当しましたが、それにあたって、「LOVE」の号でメイクをしていた野口穂波さんにいろいろ教えてもらいました。そのときにこの現場の雰囲気とかも聞いていたんですけど、本当にそうだなって思いました。野口さんも泣きながらメイクをしたと聞いていたんですが、今回も、当日にメイクを変えることになったとき、いちばんはじめに野口さんに「どうしましょう」って相談しましたし、仲よくしてくれて、ありがたいです。

R

僕がメイクはそんなにやってないのと、彼が昔、自分でメイクしていたということもあって、得意なほうをやろうということになりました。なので、とりあえず各自で作って、お互いに持ってきたものを修正して、バランスをとりながらすり合わせていくという感じでした。すり合わせは大変でしたが、僕が彼の家に泊まらせてもらって、ひと晩ずっとやっていましたね。

僕たちの作品は、最初は自分たちでも納得できないくらい微妙だったんです。他のチームはすごいなと思ったのですが、僕たちは、先生がふたり付きっきりで手伝ってくれて、5割方は先生方の作品だなというくらい。たくさんの人にお世話になって作ったので、僕たちふたりの作品というよりは、みんなで作った作品です。

—— モチーフはギリシア神話の神、結婚と妊娠を司るヘラということですが、これを選んだ理由と、この作品で表したかった思いを聞かせてください。
K

今回はテーマが「celebration」だったので、はじめは結婚や妊娠、もしくは卒業というもので考えていたのですが、お祝いごとの側面ってそれだけなのかなという思いがあったのです。いろいろ考えたときに、僕は神話とかが好きなので、「そういえば、ギリシャ神話にヘラっていう神さまがいて、こういう逸話がある」と思い出しまして。結婚と妊娠、ふたつのいいことをお祝いできることと、その裏には悲しい思いをしている人がいたり、幸せな人に対してジェラシーを抱いている人もいるというようなことを考えて、このモチーフを選び、作品にしました。

ただ、作品では素直に「celebration」のイメージも必要だったので、2パターン目ではベールをかぶせて結婚のイメージを強くしています。どこか「celebration」が足りないように感じたので、先生たちやレスリーさんにもたくさん意見を聞いて、できるだけお祝いの気分を表現できるようにがんばりました。

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それに付け足すならば、僕たちはやっぱりひねくれ者なので、まずオーディションで選ばれるにはレスリーさんの目に留まらないといけないから、人と違った視点で、とりあえず一旦目に入れてもらおうと、王道のイメージから少し外れた、裏側の話から「celebration」につなげていくということを考えました。

あと、オーディションのときに仮でつけていたタイトルは、「Two size of the same coin」というもので、日本語に訳すと「表裏一体」という意味です。表裏一体とはヘラの心情で、恋愛には幸せな部分もあれば、人に嫉妬したり、裏では悲しいこともあったりする。それを伝えたくて、発案時にはこのタイトルでプレゼンテーションをしました。

—— この撮影を経験して、どういう学びがありましたか。
R

僕は基本的に自由で楽観的で、人をイラつかせるのが得意なほうなのですが、そのままでいたのには理由があって、皋希に絶大な信頼を置いていたから。皋希は自分を明確に持っているタイプで、日頃から「こいつに任せとけば大丈夫だ」とわかっていたから、基本的に僕からアドバイスはしなかったですし、メイクも一切心配しなかったです。

逆に僕のヘアについてはけっこう聞いていて、僕自身が自分に腕がないことに自信を持っていたから、人にたくさん聞いて吸収してやっていくのがいちばんだと思っていました。基本は任せっぱなしでしたが、それは信頼があってこそだったので、皋希がイラついてもキレなかったのは、もしかしたらその信頼が届いてたのかなと思っていました。

K

もともとすごい仲がよかったのですが、この期間中に若干冷戦期間みたいな時期もちょっとありました。でも、最終的に終えてみて、やっぱり涼がペアでよかったですし、最高の相棒だと思います。たとえば材料を選んで集めるとき、自分には明確な希望があるんですが、経費のことを考えたりするのがちょっと苦手なんです。そこを全部補填してくれたし、お互いにヘアメイクははじめてだったから、自分が持っていたつながりからツテを探して、助けてくれる友だちや先輩を呼んだりしました。髪の毛に使ったお花も、自分が尊敬している先輩に手伝ってもらったのですが、涼は自分の技術を上げることにすごい貪欲なので、自分からその先輩に聞きに行っていて、最初に比べたら見違えるぐらい、本当に上手になっていて……。

そういう貪欲な面も知っていたし、センスがよくて努力する人なので、僕としてはまったく心配していませんでした。お互いに足りない部分を補って、補完し合っていた感じですね。

—— ここからは作品以外のことについてうかがいます。美容の道に進もうと思ったきっかけは何ですか。
K

もともと人を喜ばせることが好きで、直接人を喜ばせる仕事をしたいなと考えていました。美容師になろうと思ったのは高校のときでしたが、それまではずっとイルカショーをやる人になりたかったのです。でも高校くらいの頃から、周りの人の夢も明確になってきて、いろいろ考えるようになったとき、直接近くで人と関わりたいなと思って、美容師がいいなと考えるようになりました。

自分の努力次第で、相手の見た目も印象も変えられるし、笑顔も作れる。人と関わることやしゃべることが好きだったから、この道を目指しました。

R

僕は好きなことを仕事にしたいと思っていたのですが、YouTubeを見ていたら、美容師YouTuberが増えてきていたんですね。それをちょろっと見たら楽しそうだったのと、自分自身、美容やファッションへのこだわりが強くて、大好きだったというのもあって、調べていくうちに、いいなと思うようになりました。

ただ、現実的に考えれば大学に行くべきだなと思っていたので、最初はサロンの経営側に回ろうとしていたのです。経営学や経済学が好きだったので、将来的にはそういう面でサポートしようと思ったのですが、友だちがヤマノのオープンキャンパス(以下:OC)に行っていたのでカリキュラムを見てみたら、経営学を学ぶ授業もあったんですよね。自分のやりたいことがふたつ学べるのなら、これはもう美容に行くしかないと、思い切ってこの道に進みました。

—— たくさんの学校のなかから山野美容専門学校を選んだのはなぜですか。
R

経営を学べることも大きかったのですが、就職率も高くて、設備がよく、校舎がきれい。でも最終的な決め手になったのは、OCに行ったときに、先輩方と話したことです。進路に迷っていることも含めて、2時間くらいいろいろなことを話したのですが、そのときの先輩たちがすごく楽しそうだったんですよ。


業界的にも人との関わりはとても大事ですが、2時間話しただけですごいなって思える人がいる学校なら、きっとそういう人が集まってくると思ったのです。友だち作りに来たわけではないですが、すごい人に会いに行こう、そうしたらどんどんつながっていくし……みたいな思いで選びましたね。

K

僕はメンタリストのDAIGOさんがすごい好きなんですが、あるときDAIGOさんが美容室からのYouTube配信で、「この美容院で天然パーマに戻したほうが似合うと言われてヘアスタイルを変えた」という話をしていたんです。自分も天然パーマでくせ毛がすごくて、それが悩みだったんですが、そんなコンプレックスも強みに変えることができる美容室ということで、強く印象に残ったんですね。

それで、将来はその美容室で働きたいなと思ったのですが、そこの代表がヤマノ出身と知ってヤマノを進学先として考え始めました。そのあとでOCに行ったら、そこで見た学生ショーが本当にすごくて、「自分もここでこういうことをしたい!」と思って入学したのです。また、僕の地元は人口も少なくて、偏った考え方があるんですが、自分がそれが嫌で、都会の大きな学校でいろいろな考えに触れたかったというのもあります。ヤマノはほかの美容専門学校と比べても圧倒的に人数が多いですし、それが自分の身につながるなと思ったのも選んだ理由です。

—— 学生生活の楽しいところ、苦しいところはどんなところですか。
K

いまはコンテストクラブと学友会、OCリーダーの幹部で技術ショーもやっているのですが、そのほかにも学びたい技術があって、練習する時間が足りず、睡眠時間を削っている状況です。おかげで充実しているし、自分のやりたいことをやる時間を多く取れているけれど、体力的な面でキツいなというときもあります。また、人数が多いからこそ、こうやって相棒にも出会えたし、仲のいい友だちもできた一方で、「やっぱり苦手だな」と思う人もいて、人間関係の部分ではそういうところがキツいなと思ったりもします。

でも、いい友だちができたことは本当にうれしいし、先輩との出会いも大きくて、相談にのってもらったり、技術を教えてもらったりもできるので、ここに来てよかったなと思うことはたくさんあります。学友会やコンテスト、OCリーダーなどは、先輩と関われる機会なのでおすすめです。行動力や行動理念がある人も多いし、いろいろな活動に参加するチャンスを求めて動いている人もいます。「やりたい」と言う学生に対して、すごい後押しやサポートをしてくれる学校だと思います。

R

コンテストは技術を教えてもらうので、先輩後輩の関係ができますし、尊敬できる人と深くつながっていける場所。仲よくなる機会が多いので、コンテストクラブとOCリーダーはおすすめです。

また、普通の生活をしていた人にとっては専門学科ってキツい生活だと思いますが、僕はこれまでも、けっこうスケジュールを詰めて生きてきたんですよね。だから、基本的に学校でつらいなと思うことはないのですが、いろいろなことをしているので、遊ぶ時間がちょっと少ないなと思うことはあります。でもそれぐらいで、基本全部楽しいです。

—— 将来の夢は何ですか。
K

いまでも友だちと先輩をつなげたりしていますが、将来の美容師像として、お客さん同士が自分をつうじて仲よくなってくれたらいいなと思っています。あとは、お客さんのコンプレックスを自信を持てる部分に変えられる美容師になりたいです。そして大きな夢としては、自分が尊敬しているartifata代表のCHIKAさんは、美容師として一時代を築いた人なんですね。自分もそんなふうに一時代を築ける美容師になりたいと思っています。

また、自分は高校が進学校だったので、美容の道に進むことを選んだとき、母親と母方の祖父以外の親戚や先生、周りの友だちからは遠回しに「大学に行け」と言われたんですよ。だから、そういう自分の夢を否定した人たちを見返したいし、応援してくれている母と、つい先日亡くなってしまった祖父に、恩返しをしたいです。応援してくれたぶん、全部自分が成し遂げて返したいですし、母も祖父もそれがいちばんの孝行だと言ってくれているので、それを叶えたいなと思っています。祖父が亡くなって、実はまだ1週間もたっていないんです。家族でも数少ない、本当に応援してくれた人だから、喪失感が激しくて、自分のなかが真っ白になりました。でも母から「応援してくれていたから、いまやってることを成功させたら絶対もっと喜ぶと思う」と言われて今回もすごくがんばれたし、祖父のことを考えて、「もっと上に!」と思っています。

R

僕は小学校高学年のときに祖父が亡くなったんですが、そのときにものすごい数の人が連絡をくださり、お葬式にもたくさんの人が出てくださったんですね。祖父は本当に人望も厚いすごい人だったので、小学生ながらにかっこいいなと思っていたのです。それと同じく、父も自分のしたいことをやって、かっこよく生きていて、尊敬しています。母も、すぐ人と仲よくなれる人で、交友関係が幅広いうえに深く関係を築いている人。

でも、当時小学生だった僕はわがままで生意気で泣き虫で、とんでもないやんちゃ坊主だったわけです。そのときふと、なんか自分はダサいな、ダサい生き方はしたくないなと思って、人生の目標として「歴史に名を残す人間になること」を掲げたんです。それは別に1位になることでも、何かに特化して実績を残すことでもなく、ただたくさんの人に信頼されて、尊敬されること。人に厚く慕われて、自分もたくさんの人を信頼して、そうやって自分というものを作っていきたいです。

ジェーン校長先生みたいに人とすぐ仲よくなったり、いろいろな人に慕われていたり、そういう人間になることが目標です。

美容はその大きな目標のためのツールではなく、好きなことをやっていくなかで、美容にも自分が誇れる部分があればと思っているんです。美容師は職人みたいなものなので、極めていけば目標とする人物像に近づくでしょうし、そういう意味でひとつのきっかけになればなと思っています。死んだとき、たくさんの人が悲しんで僕を送ってくれたらいいなというのが最終目標です。

「SUPER BIDO」は、初代山野愛子が提唱した「美道5大原則」の理念にのっとり、美容の理論と実践を通して、変わりゆく多様な文化の足跡を残すべく立ち上げたプロジェクトです。世界で活躍するアーティスト、山野学苑OBや在校生の作品のほか、同学苑で行っているさまざまな取り組みをご紹介しています。また、各界で輝くさまざまな人々を「美容」というキーワードで繋ぎ、盛り立てていくことで、美容業界の発展に貢献することを目的としております。

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