SUPER STUDENTS

SAKURA

穴原優紀
YUKI ANAHARA
川上夢來
YURA KAWAKAMI
—— 撮影を終えての感想をお聞かせください。
K

私はメイクを主にやりましたが、終わってみてホッとしたのがいちばんで、あとから「楽しかったな〜」という感じです。
練習で友だちにメイクをしていましたが、骨格が違う本物のモデルさんにメイクをするのははじめてだったので、やりながら工夫したりして、シンプルにメイクが楽しかったです。
ワンカットごとにとてもきれいに撮っていただいたので、すごいなと圧倒されたと同時に、「これを作ったんだ」という達成感と、楽しかったなという気持ちがありました。
もともと先輩の活動を見て自分もやりたいなと思っていたので、選ばれたときは泣いて喜びました。

A

私はヘアを担当したのですが、やはり楽しかったですし、1年前「ここにいたい」と思った場所にいまいるんだなといううれしさがありました。
高校生のとき「SUPER BIDO」の冊子を見て、「自分もこれをやりたい」と思ってこの学校に入ったので。
あのときは作品を眺めているだけでしたが、いまはモデルさんのヘアを担当できた。
デッサンを描いていたときも楽しかったですし、オーディションのときからひとつずつ壁を乗り越えるように、自分の夢が叶っていく瞬間を楽しんできました。

—— 写真の作品を見てどう感じましたか。
A

ヘアを遠くから見たりして調節していったのですが、カメラで撮ってもらうと色味や見え方が違ったりしたので、途中で直していきながら撮影していただきました。
それでも、撮影されたカットと目の前のモデルさんを合わせてみると、もうちょっとこのヘアの位置を変えたいとか、「こうしたい」「ああしたい」というのが思い浮かんで、それまで友だちにやってもらっていたモデルとは、また違った見え方ができました。

K

私は、2パターン目の「RAINBOW LIFE」のチークが練習では色味がうまくできなかったのですが、カメラを通して見たときに、いつも見ているものとバランスがちょっと違うかなと思ったところがありました。
でも、撮ってもらったほうがきれいでしたし、カメラを通して見ると美しさがプラスされてすごくよく見えて、本当に私たちが作ったのかわからなくなるくらいだったので、これがプロの力だなあと思いました。

──コンセプトは「SAKURA」「RAINBOW LIFE」ということですが、これにした理由や作品で表したかった想いを聞かせてください。
K

「SAKURA」は「PINK」で思い浮かぶものを考えたときに出てきたものです。
今年、山野学園が90周年目なので、桜の花びらでそれを表現したいと思って考えました。
最初は花びらを90枚使う予定だったのですが、もう少し華やかにしたくなって、2倍の180枚使いました。
ヤマノの歴史とかけ合わせて作品を作った感じです。
花びらは、最初は発泡スチロールで立体的に作ろうと思っていて、枚数分を用意して色を塗るところまでやったのですが、なんだかイメージと違うということになり、桜ではない造花で色合いがいいものを探して、それを自分たちで桜の形に作り直しました。
先生たちも手伝ってくださって、トータルとしてけっこう凝ったものになりました。

A

「RAINBOW LIFE」のほうは、もともとは3つ考えていたうちの3パターン目だったのですが、「PINK」の意味を調べたとき「昔話」「上品」「子ども心」というキーワードが出てきたんですね。
そこで、「昔話」は今回の撮影では行わなかった「桃太郎」をモチーフにしたもので考えて、「上品」は「SAKURA」、最後は「子ども心」を表現しようと思ったとき「RAINBOW」が浮かんだのです。
それは「子ども心を、子どもの頃に戻って1回考えてみよう」と思ったとき、ジェーン理事長がいつもお話をされるときに必ず「HAPPY」などの気持ちを伝えてくださることを思い出して、いろいろな感情を作品で表すために「RAINBOW LIFE」にしたのです。
虹色には、感情というか、気持ちのバリエーションのような意味が込められています。

──作品のなかでこだわったポイントや大変だったことはありますか。
K

「RAINBOW LIFE」のメイクですね。
1パターン目の「SAKURA」を撮影したあと、全部のメイクをオフしてからのアイシャドウとチークが大変でした。
7色のRAINBOWなので、ほとんどの色を使いますから、限られた時間でムラなくバランスよく見えるように、かつ、発色もある程度いいように、急ぎながらも丁寧にやるのが難しかったです。
モデルさんの骨格が日本人とは違うので、鼻の周りは幅も変えないといけなかったのもあります。
1パターン目のメイクを落とさずに足していく形の作品が多いなかで、ここだけはどうしても譲れなかったので、私のわがままを聞いてもらいました。

A

私も「RAINBOW LIFE」のヘアが大変でした。
もともと虹色のアフロウィッグを被せるだけのつもりだったのですが、それではシンプルだということになって、そこからアイデアが思い浮かばなくて。
完成した作品ではウェーブで繋がっている編み物の部分は、最初、垂らすか垂らさないかを考えたのですが、いいアイデアを思いつかずにけっこう悩みました。
でも、周りから意見を聞いたり、見栄えを見てもらったりして、丸いポールのようなものを見せつつ編んだものの表面を見せるという形にすることができました。
これは、ひとりではできなかったヘアでしたね。
みなさんからのヒントがなければ、ただ被せるだけの作品になるところでした。

──ここからは作品以外のことについてうかがいます。美容の道に進もうと思ったきっかけは何ですか。
K

私は母が美容師をやっていて、ヤマノの卒業生なのです。
だから美容業界は身近ではありましたが、自分が職業にするという想像はあまりしていませんでした。
でも、母からヘアアレンジなどを教わることはあったので、それを友だちにやってあげたとき、喜んでもらったのがうれしかったんですね。
それで、高校生になっていざ進路を考えたとき、自分もうれしくなるし、相手もうれしくなる職業である美容師がいいんじゃないかなと思って。
そのタイミングで、たまたま行きたいサロンのスタイリストさんにSNSで出会ったこともきっかけになりました。

A

私はもともと、誰かのヘアアレンジをするのが好きだったので美容の道に進んだのですが、いつかはヘアオイルなどヘア関係の商品開発をしたいなと思っています。
私の妹はおしゃれが好きなのですが、まだ高校生なので限られたお金でしかおしゃれができないんですね。
妹以外にも、周りに「おしゃれをしても、私には似合わない」と言う子たちを見てきましたし、自分もそう思っていた時期があったので、誰もが輝くための商品を開発して、みんなに自信を持ってもらいたいなと思うようになりました。
だから、まずはここで学んで、いつかそういう道に進めたらと思っています。
アレンジやカットで何かを変えるというよりは、目の前にあるものを手に取ることで、自信をつけてもらいたいなと思っています。

──たくさんの学校のなかから山野美容専門学校を選んだのはなぜですか。
A

最初はアレンジやヘアメイクのほうに行こうと思っていて、高校生のときに2週間でさまざまな美容学校を回りました。
そこで、ヤマノは芸能の方たちと関わっていることが目に留まったのです。
他の学校は美容を学ぶだけに見えてしまったのですが、この学校では美容を学びながら、芸能関係も含めたさまざまな人と交流できるので、「ここしかない」と思って入学しました。

K

私は、ヤマノは授業が選択制だったからです。
たぶん、他の学校で美容師になるためだけに学んでいたら、今回のようにメイクをすることはなかったと思いますし、ネイルを職業にするつもりはないけれど、選択でネイルの授業を取っていたりもしていて、やろうと思えば美容の全部を学べることがいちばん大きな理由でしたね。
それにプラスして、やる気さえあれば、今回のようにいろいろなことにチャレンジさせていただける環境があること。
イベントもそうですし、アシスタントとしてお手伝いの場を与えていただいたり、学生のうちにできる経験としては貴重過ぎることをさせていただけるのは、本当にヤマノの強みだと思っています。
こんなふうにいろいろな活動に参加できて、改めて入学してよかったと思っています。
母や、母方の祖母もヤマノ出身なので、最後に迷ったとき、母から少し強めに「ヤマノがいいんじゃない」と言われたので、たぶん心のなかでは後輩になってほしいんだろうなとは思いましたが、それはあまり強い理由ではなかったですね。

──学生生活の楽しいところ、苦しいところはどんなところですか。
K

私はひとり暮らしなので、基本「学校に来たい」というモチベーションでいます。
先生たちもとてもやさしいですし、学校に来れば友だちに会えますから。
立ちっぱなしで疲れる実習も、友だちと一緒にがんばれば苦ではなくなりますし。
だから、周りの友だちや先生方のおかげで、苦しいなと思うことも、ポジティブに楽しんでできていると思います。
周りに恵まれているような気もしますね。

A

正直、苦しいことはたくさんあります。
昔から努力しても結果が出るのが遅いので、それがいちばん苦しいです。
みんなと同じペースでできなくて、ゆっくりになってしまいますし、なかなかうまくできずに、結果も出なくて……。
周りに置いていかれることで、だんだん苦しくなってしまうのですが、でもひとりじゃないから。
応援してくれる家族や、できないことがあっても手を差し伸べてくれる友だちがいて、「もう無理なのかもしれない」「苦しいからやめたい」というときも、近くに努力してがんばっている人がいて、気づかせてくれるんですね。
私は一旦落ちてしまうと目の前が見えなくなって、「何にがんばっているんだろう」と思ってしまうのです。
でも、つい最近「好きだからがんばれているし、自分の努力とかキャパとかは自分が決めることだから」という友だちの言葉を聞いて、「そうだよな」と。
そんなふうに気づかせてくれる友だちがいるから、まだまだがんばれます。
負けていられないなと思いました。
このところずっと帰るのも遅かったりして、「早く寝たい」「もう嫌だな」と思うこともありましたが、結局は、忙しいこともつらいことも好きなのかな、と思い始めています。

──将来の夢は何ですか。
K

私は、お客様を第一に考える美容師になりたいです。
何か重大なイベントやお出かけがあるときに、「川上さんに任せよう」と思ってもらえるような。
いざというとき、美しくなりたいときに、いちばんの助けになる人として思い浮かべてもらえるような美容師になりたいですね。
具体的な技術としては、ハイトーンではなくナチュラルなベージュカラーとか、髪を明るくできない方でも少し雰囲気を変えられるような、ブリーチなしのカラーで柔らかさをつけたり、カットで動きをつけたりして、ビフォーとアフターを喜んでもらえるような、そういうスタイルを提案していきたいです。

A

美容業界でいちばん有名な人になりたいというのが夢ですね。
商品開発をして自分の商品を出すのが目標なので、その商品を使った人から「穴原さんの商品で変われました」「自信を持てました」という声を聞けたらいいなと思っています。
「私なんて」ではなく、「私だって変われた」と、みんなが胸を張って外を歩いたり、自信を持って過ごせるようになって、「今日も楽しかった」「また明日も楽しくなりますように」という気持ちになってもらえたらいいなと思います。
将来的にヘア関連の商品を開発したいので、卒業したら独自の商品を出しているサロンに就職したいと思っています。
そういうサロンは、お客様ひとりひとりの髪質を見ていると聞いたので、自分もそういう場で学んでいきたいです。

「SUPER BIDO」は、初代山野愛子が提唱した「美道5大原則」の理念にのっとり、美容の理論と実践を通して、変わりゆく多様な文化の足跡を残すべく立ち上げたプロジェクトです。世界で活躍するアーティスト、山野学苑OBや在校生の作品のほか、同学苑で行っているさまざまな取り組みをご紹介しています。また、各界で輝くさまざまな人々を「美容」というキーワードで繋ぎ、盛り立てていくことで、美容業界の発展に貢献することを目的としております。

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