SUPER STUDENTS

PINK KNIGHT

島田萌香
MOEKA SHIMADA
佐藤水音
MION SATO
—— 撮影を終えての感想をお聞かせください。
MI

「SUPER BIDO」は入学前からずっとやりたかった活動だったので、オーディションでもドキドキしていました。
撮影までにたくさん準備をして、いろいろな人と支え合ってできた作品だったので、撮影をして写真がモニタに映し出されたときにはもう、感動で涙が出そうでした。
すごくいいできで、達成感に満ち溢れていましたね。
本当はヘアをポニーテールにする予定だったのですが、ウィッグが小さく、どうやって地毛を見えないようにするかなど、準備の段階で先生がたくさん教えてくださいました。
また、髪飾りの大きなハートのモチーフも、自分たちだけではどうやって作ればいいかわからず、コンテストクラブに入っている友だちに相談して、たくさん教えてもらったりしました。
オーディションのときから応援してくれた友人たち、担任の先生がいて、いろいろな人の支えがあったからこその作品だと感じました。

MO

私は入学後に「SUPER BIDO」の存在を知り、先輩たちの作品を見て、「これを学生が作れるんだ」と。
やってみたいというワクワク感と、できるかなという心配があったのですが、佐藤さんが誘ってくれたときにやりたいと思って、すぐに決めました。
できあがった作品は、最初にデッサンで描いたものとは違うもので、途中で考え直した部分もありましたし、作っていくうえで全然うまくいかずに変えた部分もありました。
先生にも「いちばん心配している」と言われて、「2年生なのにどうしよう」と。
1年生よりも心配されていたので、完成したときはやりきったという達成感と、想像していたものが形になったうれしさが大きく、先生の顔を見ただけで涙が出てきました。
本当に「SUPER BIDOをやってよかった」と心から思える作品を、自分たちで作れたのがうれしかったです。

—— 写真の作品を見てどう感じましたか。
MI

レスリーさんの写真からは覇気を感じるというか、自分たちのコンセプトを汲み取ってくださって、モデルさんにポーズの指示をしたり、顎を引いて表情を鋭くしたりと、その場で的確な指示を出していただいた結果、自分たちが想像していた通りのかっこいいKNIGHTができたと思います。
風なども使って撮影されていたのですが、自分たちも髪の毛をなびかせるのを手伝ってみて、「撮影ってこういう感じなんだな」と実感しましたし、写真を見たときの感動も、より強かったですね。

MO

撮影した写真がモニタに大きく映し出されていたので、それを見たとき、雑誌の一面に自分たちの作品が載っているイメージがパッと思い浮かびました。
プロのカメラマンに撮っていただくことで、こんなふうに雑誌に載せられるような作品ができるんだと思いました。
事前に練習していたとき、自分たちがスマホで撮った写真では「こんなのでいいのかな」と思っていたのに、プロに撮っていただいたことによって、さらにいい作品になりました。
アングルもそうですが、自分たちが見せたいものをちゃんと写してくださって、夢見ていたものが叶ったなと思いました。

──おふたりでどのような役割分担をされたのですか。
MI

私、佐藤水音がメイクアップで、島田萌香がヘアです。

──コンセプトは「PINK KNIGHT」ということですが、これにした理由や作品で表したかった想いを聞かせてください。
MI

「PINK」にはかわいらしい、女性らしいイメージがあったのですが、女性らしさとはなんだろうと考えたとき、もちろんかわいさもありますが、女性の強さを表現したくて、「KNIGHT」というコンセプトにしました。
少し参考にしたのが、幼い頃から女の子たちの憧れの存在であるプリキュアです。
「PINK」というテーマを聞いたときにはいろいろと思い浮かびましたし、最初は完成した作品とは違うものを考えていたのですが、学内のいろいろな友だちから意見を聞きながら作っていった作品なので、すごく思い入れがあります。
「PINK」にはかっこいい一面もあることを、みなさんにも思い出していただける作品になればと思って作りました。

MO

最初に考えていたものが予算の問題で厳しいとなったとき、シンプルかつかっこよく決めたいということで、テーマを変えました。
もともと3パターンを考えていたので、かわいい騎士をテーマにした「PRETTY」と、戦っている最中をテーマにした「CRITICAL」、そして今回はとりやめたのですが、最後に戦いを終えて進化した「WILD」というように、ストーリー性を含めて考えていました。
結果的に3パターン目はカットして、騎士の二面性を出した作品になっています。
最初に考えたコンセプトもそうですが、周りとかぶらないことを考えたとき、消去法で誰も思いつかない新しいものをと思っていました。

──作品のなかでこだわったポイントや大変だったことはありますか。
MI

ウィッグが小さかったので、かつらのネットの部分と髪の毛の部分を切って、その穴から地毛を出すよう工夫しています。
ピンが挿さりづらいウィッグだったので、つけ方にも工夫が必要でしたし、ハートのモチーフも何回も作り直しましたね。
本当は髪の毛っぽくしたかったので、針金とすき毛をアンコに巻きつける形で作っていたのですが、どうしても毛がピョンと出てきてしまうことが多く、そもそもハートを1周できるほど長いエクステがないんですね。
なので、つけ足しながら作っていったのですが、足した部分も汚くなってしまって……その作り直しなどもあって、すごく大変でした。
結局、髪ではなくリボンを巻きつける形にしました。
また、メイクは、ほかの人たちは顔を全面に使ったりと派手めなものが多かったので、それに負けず、かつ時間内にできるヘアメイクを考えるのが大変でしたね。
つけまつ毛なども、戦いの途中で取れたという演出にもなるかなと思い、左右非対称にしています。

MO

1パターン目の「PRETTY」で頭の上にあるハートは、佐藤さんも言っていたように、一度完成したものを全部壊して、買い出しからやり直したのがすごく大変でした。
ヘアとメイクで担当を分けたのですが、ヘアは事前に作っておけても、メイクはそういうわけにもいかないので、当日時間内にちゃんとできるように、メイク練習のためのモデルさんを毎日呼んでいたんですね。
メイクの練習もしたいけれど、ヘアを作るのも間に合わないし……となって、先生にも手伝ってもらいましたし、昼休みにも作業をしたりしていました。
ヘアは、撮影で見える範囲のところは全部きれいにと考えて作ったのですが、それに時間がかかってしまって、いちばん大変だったと思います。
結局、最初に巻きつけていたつけ毛を全部外して、その髪で花を作りました。

──ここからは作品以外のことについてうかがいます。美容の道に進もうと思ったきっかけは何ですか。
MI

私は昔から自分の容姿にコンプレックスがあったのですが、高校に入って美容について考えていた時期に友だちがメイクをしているのを見て、自分に自信がないまま生きていくのはつまらないなと、友だちにメイクをしてもらったんですね。
そのとき「化粧ってすごくキラキラしていてかわいいな」と思って、そこから研究していくうちに将来の夢が見えてきたのです。
それまでは教師になりたいと思っていたので勉強もがんばっていましたし、大学に進学するつもりでしたが、ヘアメイクという夢を見つけたので、親を説得してこの学校に入りました。
環境によって自分の考えや夢の方向も変わったので、今度は自分が誰かにヘアとメイクで希望を与えられたらと思っています。

MO

私は小学校低学年くらいから美容師になりたいと思っていました。
自分は髪にけっこう癖があるのですが、小学生の頃、美容室に行って縮毛矯正やメンテナンスをしてもらったとき「美容院に行っただけで、こんなに髪って変わるんだ」と思ったのです。
ヘアアレンジをするのも好きで、編み込みの練習をしたり、友だちの髪をやらせてもらったりしているうちに、「これを職業にしたいな」と思うようになりました。

──たくさんの学校のなかから山野美容専門学校を選んだのはなぜですか。
MI

私は夢がヘアメイクだったので、ヤマノは課外活動が豊富にあることを知り、そこで現場での体験をしてみたいなと思ったからです。
また、生徒数が多いので、いろいろな人と触れ合うことができますし、人脈作りができるかなと思ったのもあります。
仕事ではいろいろなお客様に関わるので、人との関わりを大切にしたいと考えていたのと、美容業界に出たときに人脈が広いと、その繋がりがお仕事にも生かせるかなと考えて、人数が多く大規模で、歴史のあるヤマノを選びました。

MO

私は最初は違う学校に行こうとしていたのですが、高校時代の担任の先生から、「美容学校は歴史のあるちゃんとしたところがいいよ」と提案されたのがヤマノだったのです。
オープンキャンパスに来たら施設もきれいで充実していましたし、この校内ですべての講義が完結するというのもすごくいいなと思いました。
着付けが必修で学べるのもよかったです。
いろいろなことを学べそうだし、将来役に立つかなと思って選びました。
人数が多いのも大きなポイントだったと思います。
私は負けず嫌いなので、いろいろな人の作品や考えを知ったほうが成長できるかなと思いました。

──学生生活の楽しいところ、苦しいところはどんなところですか。
MI

楽しいのは、課外活動で成功したときや、好きなヘアメイクの授業を受けて上達していくと、成長を感じられてモチベーションが上がりますし、友だちに自分の作品やヘアスタイルを褒めてもらうと、すごく幸せな気持ちになりますね。
みんなセンスがあるから、そういう人たちに褒められたり、助け合ったりすることが楽しいです。
苦しいことは、周りも美容を目指しているだけあって器用な子や賢い子が多く、自分はまだまだだなと感じさせられる場面が多いことですね。
負けず嫌いなぶん、たくさん悔しい思いをしながら練習を積み重ねています。
練習も立ち仕事なのでつらいときもありますし、体力不足で落ち込むときもあります。
それでも、周りが強いからこそがんばろうという気持ちになれているので、負けず嫌いの炎を燃やして、エネルギーに変えてがんばっています。

MO

楽しいところは、新しく学ぶことが多く、最初はできなかったことができるようになることですね。
いちばんうれしいのは、先生に褒めてもらったとき。
いろいろなことを学んで、知識が身についてきているのもすごくうれしいですし、できるようになったことで、美容専門学校とは別の友だちにアレンジをしてあげたり、家族の髪を切ってあげたりできるようになったので、少し恩返しができていることも楽しく、うれしい気持ちになる瞬間です。
苦しいところはないです。

──将来の夢は何ですか。
MI

ヘアメイクアップアーティストになりたいです。
私は昔、自分に自信がなかったのですが、美容の道に進むことで少し自信を持って活動できるようになったので、雑誌やファッションショーでのヘアメイクを通して、今度は私が、自信がない人やメイクに興味があるけれど何をしたらいいかわからないという人に、希望や自信を与えられるようになりたいと思っています。
美容はキラキラしたものを直感で受け取れるものだと思うのですが、そういうキラキラを見せたいですし、それで笑顔になってくれたら素敵ですよね。
また、日本だけではなく、ヘアメイクが強い韓国など、海外でも働けるようにがんばりたいです。

MO

私は美容師になりたいです。
もちろんショーなどにも出たいですが、お客様から「この人にお願いしたら悩みを解決してくれる」「この人に毎回やってほしい」「この人が別の美容室に行っても通いたい」と思ってもらえるような美容師になりたいと思っています。
自分の成長を見られるショーやコンテストもがんばりつつ、お客様からも支持されるような人になりたいです。

「SUPER BIDO」は、初代山野愛子が提唱した「美道5大原則」の理念にのっとり、美容の理論と実践を通して、変わりゆく多様な文化の足跡を残すべく立ち上げたプロジェクトです。世界で活躍するアーティスト、山野学苑OBや在校生の作品のほか、同学苑で行っているさまざまな取り組みをご紹介しています。また、各界で輝くさまざまな人々を「美容」というキーワードで繋ぎ、盛り立てていくことで、美容業界の発展に貢献することを目的としております。

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