SUPER STUDENTS
MERMAID
AOI OSHIKUBO
HANA SUZUKI
A
オープンキャンパスのときに「SUPER BIDO」を知り、入学前から参加したいと思っていました。
在学中の2年間のなかでできればいいなと思っていましたが、1年生のうちにすぐにチャンスが来て……。
まだ技術などもあまりなく、できることは少なかったのですが、ずっとやりたかったことができて自分のなかでとても大きかったですし、先輩たちの動きも見られて、とても勉強になりました。
とてもいい経験をさせてもらいました。
H
私は最初「SUPER BIDO」をよく知らなかったのですが、葵と話してから「こういう作品を作れたらいいな」と興味を持つようになり、デッサンも描きました。
オーディションの参加人数が多く難しいかなと思ったのですが、がんばってふたりで作ったので通ってうれしかったです。
「やるからにはがんばろう!」と思ったのですが、うまくいかないことも多くありました。
終わってみると、つらいときもありましたが、やってよかったと思います。
経験もできましたし、本当の現場ははじめてだったので、これからに繋がるなと思いました。
H
モデルさんへのメイクは、練習でお願いしていたクラスメイトのモデルと全然違いましたね。
レスリーさんが撮ってくださったことでもっと華やかになり、一気にゴージャスになりました。
先輩たちや同級生もすごくレベルが高かったので心配だったのですが、レスリーさんが撮ってくれて一気に完成度が上がったので、やはり違うなと思いました。
A
私たちが思い描いていたけれど、出せなかったものをレスリーさんが引き出してくれて、一気に芸術になった感じがしましたね。
私たちが想像していた人魚を演出して、引き出してくれました。
華奈が言うように、私たちの作品は、周りと比べると足りないものがあると感じていて、一度すごく悩んだのですが、モデルさんの足を動かしたりと多くの演出をしてくださって、欠けていたものが完璧になり、最初に思い描いていたイメージ通りになりました。
A
分担というより、メイクとヘアのパターンをそれぞれひとつずつ担当したので、どちらもやりました。
H
ヘアについては、私たちはウィッグひとつだけだったのでふたりで作り、メイクは分担してひとつひとつをやりました。1パターン目が私で、2パターン目が葵です。
A
「PINK」から「MERMAID」に直接たどりついたわけではなく、もともとは「ピンクといったら暖かい」「暖かいといったら……」という感じで連想していって、思いついたイメージを絵に起こしたとき、熱帯魚の色合いがすごく暖かみがあって、鮮やかでよかったんですね。
それを人間味があるものにしたら、人魚になったのです。
なので、色合いは熱帯魚からです。
ピンクというよりは鮮やかな感じを想像していました。
「PINK」から生まれるイメージが膨大すぎて、テーマからずれてしまいそうでしたが、なるべくテーマに沿って考えていったら、このコンセプトにたどり着きました。
マーメイドというと、アリエルのようなキャラクターチックなものを想像しがちですが、私たちが考えていたのは、わりと人間に近い──本当にいたらこうなんだろうな、という感じです。
人間の持つ表情とかも出したかったので。
H
ピンクの熱帯魚の色合いを、アイメイクなどに残しました。
私たちはお互いに考えていたことがほぼ一緒で、童話などに出てくるかわいいだけの人魚ではなく、「実際にこの世界にいたら」という人魚をイメージしていました。
ちょっとグロテスクなイメージもあったので、リアル感を出すために、首や頬にネットを広げて痕をつけ、鱗の演出をしています。
耳も少し気持ち悪い形で作って、ただ明るいだけではないという感じです。
でも、儚さとか、熱帯魚らしい明るい感じも忘れずに作りました。
A
先生たちからは、ヘアとメイクで分担するように言われていて、他の人もたぶんそうだったのですが、最初に絵に起こして考えたメイクがお互いそれぞれにありましたし、自分なりにこういう雰囲気を出したいというものがあったから、どうしてもそれぞれでやりたくて、そこはこだわりました。
自分で考えたメイクは自分ですると決めたのです。
もともと自分たちのやりたいことがあったので、けっこう反抗していたというか。
でも、どうしても先生たちの技術が必要で、私たちにはわからないことが多かったんですね。ヘアも、ピンの入れ方、挿し方などのコツやポイントを何も知らなかったから、先生のおかげでこの作品ができたと思っています。
先生たちからはいろいろな意見をいただきましたが、私たちが考えたことをどこまで実現させられるかを考えて提案してくださっていたのだなと思います。
H
自分たちがやりたい髪型があったのですが、先生には「このやり方じゃできないよ」と言われて。
私たちもそれはわかるし、先生の技術力もわかっていたのですが、それでもやっぱりちょっと違うと思う部分もあって。
やりたいことが明確にあって、ずっとそれを考えていましたし、変えたくなかったのです。
でも、先生が助けてくださったので完成したと思います。
実際に作ったヘアも、私たちだけで作ったときは三つ編みが垂れてしまっていたのですが、先生が「針金を入れよう」と提案してくださったおかげで立たせることができましたし、とても感謝しています。
H
叔母と祖母が美容師なので、その姿を昔からずっと見ていて、憧れを持っていました。
小さい頃から「美容師になりたい」という夢は変わらず、1回もそれたことはなかったので、そのまま美容の道に入りました。
A
私も祖父と大叔母が美容師で、自分で美容室をやっていたので。
とはいえ、私は美容師になりたかったわけではなかったのですが、中学生の頃から雑誌などもたくさん読んでいて、メイクやファッションに興味があったのです。
でも高校は付属校だったので、ギリギリまで大学に行こうと思っていたのですが、将来自分がやりたいことを考えたときに、やっぱり美容の道に進みたいとなって、急遽進路変更をしました。
身近に美容師が多かったので周りも理解があり、両親も、やりたいことをやってほしいと応援してくれたので、とても感謝しています。
H
ヤマノは日本のなかでも有名な美容学校だと思いますし、施設も大きい。
人数も多いので、ヤマノ出身の美容師さんも多いと思います。
それは、就職のときにも話題になりますよね。
「ヤマノです」と言っただけでわかる、有名な歴史ある学校がいいなと思って入りました。
A
私は、選択科目を取れるところがいいなと思って選びました。
多くの美容専門学校は、美容師なら美容師というように進路や授業も決まっているけれど、ここならば美容師になりたい人は美容師の勉強ができるし、メイクはメイクで勉強ができるので。
当時の私は、美容師というよりもメイクをやりたいと思っていたので、いろいろなことが学べるというところに、いちばん惹かれて入りました。
H
昔から髪を触るのも好きですし、メイクをするのも好きなので、実技は楽しいです。
苦しいのは、今回の「SUPER BIDO」もそうですが、夜遅くまで制作をして、翌朝早く通学するという生活が苦しかったかな、という感じです。
A
楽しいことは、大学などと違ってみんな一緒の目標を持っていて、みんなで一緒にがんばれることです。
同じことをがんばる仲間なので、友だちとも仲よくなれますし。
一方で、同じことをやり続ける場面が多いので、しんどいことが多くあります。
ワインディングの練習もそうですし、技術を身につけることの大変さを知りました。
H
幼稚園生のときからずっと美容師の道しか考えていなかったので、美容師が夢ではありますが、今回「SUPER BIDO」をやってみて、現場でのヘアメイクがすごく楽しかったのです。
緊張しましたが、その張り詰めた空気も楽しかったですし、私の作品がレスリーさんのおかげで華やかになり、別のもののように見えて感動したので。
ですから、美容師になりたいのですが、いつかは現場に入ってヘアメイクをやりたいなと思いました。
A
私はメイクと美容師でまだ迷っています。
でも、道としては美容師としてサロンワークを学んだあと、個人的にメイクの仕事ができたらいいなと思っています。
メイクのお仕事もたくさんありますが、まだはっきりとは決めていないのです。
今回「SUPER BIDO」を経験して、モデルさんに化粧をさせてもらう仕事は、撮影などで作品として形になることに改めて気づいたので、そういうやりがいがある仕事がいいかなと思っています。
やっぱりメイクが好きだと思いましたから。