SECRET JUNGLE / LOVE INVASION

宮村浩気さん AFLOAT
Hiroki Miyamura

金子天音さん
Amane Kaneko

新井彩香さん
Sayaka Arai

宮村浩気さん AFLOAT
Hiroki Miyamura

学生さんたちとのコラボ作品という形になりましたが、そうなった経緯をお聞かせください。

H 最初にオーディションをやって、プレゼンを聞きました。学生さんたちが思い描いた作品の題材に可能性や面白みを感じて、そのなかから選ばせていただいたんですが、どの作品も捨てがたかったですね。ただ、学生さんたちの力だけでは、メイクのほうはそこそこできたとしても、ヘアデザインの細かさなどを考えると、クオリティが極端に落ちてしまう。そういうところを僕たちがサポートさせてもらって、「学生とAFLOATのLove」という形で、一緒にひとつの作品を作らせていただきました。

ご担当された作品の感想をうかがえますか。

H 「エデン」をテーマにした金子さんは、やりたいこと、やってみたいことをけっこうしっかりと持ってきていましたね。こういう形でこういうふうにしてもらいたいというのがあったので、それをなるべく僕らは崩さないように。そこからクオリティを上げていきたいなと思っていたので、プラスアルファの技術やアイデアを出させてもらって、ものすごくかっこいい作品になったと思っています。もともとのヘアデザインでは、つけるものが多かったんですよね。それらの装飾をちゃんと事前から準備していたというのは素晴らしいことだなと思います。ウェーブや球を作ったり、そのなかにもテクニックが入っていて、素晴らしいなと思いながら見させてもらいました。

H 「宇宙人」がテーマの新井さんは、テーマ自体がしっかりとしていたので面白みはあったんですが、作品としては全体的に弱々しいなと。他の作品は、装飾などもすごかったので、本当にヘアデザインやコンセプトを重視しないと負けちゃうかな、と。でも最後のアレンジは、もう思いっきり暴れちゃおうと思ってやりました。彼女が思い描いたのを、僕らが──レスリーもそうなんですが、みんなで手を入れていって、いい作品になったんじゃないかなと思います。

レスリーさんが撮影された作品をご覧になっての感想をうかがえますか。

H レスリーのフォトって、やっぱり「動」なんですよね。動きなので、「静」だけでおさまっちゃうと面白くなくなってしまう。彼特有のライティングと風、ポージングなどで、撮りながら作っていくというやり方は、僕らからしても面白いし、ワクワクするなと思いながら見ていました。

宮村さんが美容の道に進まれたきっかけはどんなことでしょうか。

H 姉が美容師をやっていまして、高校時代に姉のお店でアルバイトをさせてもらっていたんです。それで、なんとなく美容師でもいいかな、なんて。手に職をつける形で仕事ができたらいいかな、という感じで始めました。そのときは、東京に出てきたいなという気持ちはあったのですが、とくに美容師になりたいというのはなかったんです。美容師をがんばって一生懸命やろうという感じではなくて、本当は洋服の道に行きたかったんですよ。でも、そちらの道は反対されたので、「じゃあ美容師かな」みたいな。本当になんとなくです。

山野美容専門学校を選んだ理由はなんですか。

H 僕のときはそんなに選択肢がなくて、美容学校といったら山野美容専門学校かな、という感じでした。姉の美容室の先輩が卒業生だったそうで、少し話を聞いて、「じゃあ山野美容専門学校でいいか」みたいな(笑)。そういう感じです。

学生時代の思い出をうかがえますか。

H 僕は級長だったんですが、担任の先生がとにかく厳しくて、毎日放課後に職員室に呼ばれていました。クラスのまとまりについてとか、誰かが忘れ物をしたとか遅刻をしたとか、そういうことがあると、全部僕が怒られて。あとは朝、毎日7時くらいに来て教室の解鍵をしていました。いつもみんなより1時間くらい早く来ていましたね。僕はけっこう朝に強くて、新聞配達とかもやっていたので、先生も、「この子だったら時間を守るんじゃないか」と思ったのではないでしょうか。みんな遊んでいたりしているなか、僕だけいつも怒られたりして、「なんだろうな」と思ったりもしていましたけど。でも、クラスみんな仲が良かったので、それはとても良かったです。

普段、お仕事をするうえで大事にされていることはなんですか。

H もちろんお客様は大事ですが、今は経営者なので、社員が働きやすい環境作りに重点を置いてやっていますね。うちの美容室に入って良かったと思えるような環境を作って、高い技術力や接客力についていってもらえるといいなと思っています。だから自分の成功より、みんなの成功を見るのが今は楽しいですね。

美容に携わる人として、これからどんなふうに活動していきたいと考えていらっしゃいますか。

H 今はいろいろな美容師さんがいらっしゃいますけど、僕はあまり美容師っぽくいたくないなというのがありまして。みんな作品づくりなどをして、美容雑誌に載ったりとかもしていますが、僕はそういうのはひととおり全部やらせていただいたので、もうちょっと違う形の美容師像みたいなものを作っていけたらいいなと考えていて、模索中ですね。今は中国など、海外でも活動させてもらっています。技術を教えたりしているのですが、そういう活動はやっていきたいなと。今年はコロナウイルスの影響で行けなかったんですが、来年以降、またそういう活動もしていこうと思っています。

最後に、美容業界を志す後輩たちに一言いただけますか。

H 美容師やヘアメイクなど美容に携わる仕事は、人をキレイにしたり、人に喜んでもらってこそ価値が出てくると思うんですね。自分たちが楽しみながらも人から頼られる仕事というのはなかなかないですし、なれないものだと思います。でも、僕たちって、技術力やマナー、接客、人当たりなど、自分の努力次第でいくらでもなんとでもなっていく。なので、ただ苦しいだけじゃなく、そういうふうに自分で楽しみを見つけて。今は時代が変わって、美容師にもちゃんと休みもありますし、みんな楽しく仕事をしています。そういう時代なので、もっともっと楽しい美容を広げていって、キレイな人、かっこいい人をどんどん僕たちの手で、また、若い人たちの手で作っていって欲しいなと思います。

※タイトルからそれぞれのインタビューをご覧いただけます