ROSY ESCAPADE

大迫杏佳さん
Kyoka Osako

大沢かおりさん AFLOAT
Kaori Osawa

大迫杏佳

バラを作品のモチーフにしたきっかけを教えてください。

K バラの花言葉は「愛情」「熱い想い」なので、バラをモチーフにした作品を作ることにしました。真っ赤なバラには「愛」という花言葉があり、顔の左右で違う意味を持たせたので、そこで使う黒にも合わせやすいような深い赤で仕上げました。最後に髪の毛を片側だけ切ってアシンメトリーにするというのは、最初から決めていたアレンジです。「Love」には華やかな面もあれば、切ないとか、つらいという負の感情の、ふたつの面がある。それを左右で表現したいと思っていました。花がたくさんついているほうは「Love」の華やかな面にして、反対側は暗かったり、涙が落ちていたり、擦り傷をつけたりして悲しい意味を持たせています。
今年はコロナ禍のために6月に正式に入学したので、まだ3ヶ月ちょっとしか経っていませんが、入学したときにこんなことが3ヶ月後にあるとは、まったく考えていませんでした。でも、創刊号には参加できなかったので、次にチャンスがあるならば絶対にやろうと思っていたところ、この企画が発表されたんです。ですから、最初に企画書を提出するにあたっては、「Love」についてインターネットで検索したり、Instagramでヘアショーの作品などをたくさん見たりして勉強しました。

AFLOATの大沢さんとのコラボレーションは、いかがでしたか?

K 大沢先生はすごく優しい方。本番の前にLINEなどで「ここをこんなふうに変更しました」などと報告をしていたのですが、その度に、必ず肯定してから「でもここをこうしたほうがもっとよくなるよ」という言い方でアドバイスをしてくださったんですね。また、アイシャドウは目に、リップは口に使うという固定概念があったものを、「こういうふうに工夫したら別の使い方もできるよ」と教えていただきました。経験を積まれているだけあって、常識的なことだけでなく、応用できることも教えてくださったり……。自分ひとりでは気づけなかったことがたくさんあったので、とても勉強になりましたし、私も大沢先生のような美容師になりたいと思っています。

実際にモデルさんを使って作品を作ってみて、気づいたことや、想像と違ったことなどはありましたか?

K 自分の顔にメイクをするのと人にメイクをするのは違いましたし、モデルさんにも私が思い描いている姿を理解してもらえるように、「ここはこういう意味があってこの色にしています」などと、自分のイメージを具体的に伝えながらメイクしていきました。外国の方なので、オーバーリアクションで「本当にすごい!」「こんなこと思い浮かばなかったよ」などと、大きく気持ちを表現してくれたので、どんなふうに感じているかが伝わってきて、すごく嬉しかったです。

出来上がった作品の写真を見て、どう思いましたか?

K 大沢先生をはじめAFLOATのみなさんの技術や、レスリーさんの撮影に頼ってしまった部分もたくさんありました。でも、周りの方がサポートしてくださったおかげでこんなに素敵な作品ができたので、練習しているときにたくさん悩んでいた分、感動して、嬉しくて泣いてしまいました。

ここからは、作品以外のことでうかがいます。美容の道に進もうと思ったきっかけはなんですか?

K 母が本業の仕事とは別にネイリストをやっていたことがあったり、祖母が今も化粧品会社で働いていたりして、私の家系には美容に興味がある人が多く、自然と美容に携わることが多かったのです。美容と言えば、美容師さんやヘアメイクさんという印象があったので、そういうところから興味を持ち始めました。
また、小さいときから美容室が好きだったんですね。私は地毛が茶色なんですが、美容室に行くたびに「地毛が本当にキレイだね」と美容師さんが褒めてくださって、それがとても嬉しくて。「美容室は幸せな場所」という印象が小さいときからあったので、私もそんなふうに人を幸せにできる職業に就きたいなと思い、興味もあった美容師の道に進みました。

たくさんの学校のなかから、山野美容専門学校を選んだのはなぜですか?

K 進学にあたって美容学校を調べていくうちに、山野美容専門学校でしかできない企画がたくさんあることを知ったからです。今回のレスリーさんやAFLOATさんとのコラボレーション企画もそうですし、ここでしかできないことがたくさんある。今年はなくなってしまいましたが、海外の方々との交流など、他の学校では絶対に経験できないなと思ったので。

学生生活の楽しいところ、苦しいところはどんなところですか?

K 同じ志がある人たちが周りにいることです。比べる対象がたくさんいるので、「この子に勝ちたい」「この子みたいになりたい」など、遠い目標から近い目標までさまざまに設定できて、毎日頑張る糧になっていると思います。そうやって目標を決めていって、自分自身が成長していくのが楽しいところですね。
つらいところは、今年はオンライン授業が多かったので、カットなどの技術的なことを学校で直接教えてもらうことがなかなかできなかったこと。その部分を補うのが大変でしたし、苦しかったところですね。

将来の夢はなんですか?

K 小さい頃から自分の髪の毛の色を褒められていたこともあったので、カラーのうまい美容師になりたいです。また、美容師を目指しているんですが、メイクにも興味があります。美容師をしつつ、依頼があったらメイクのお仕事もするような、どちらもできる美容師になりたいと思っています。