FUTURISTIC WARRIOR

後藤 大輝 DAIKI GOTO

どんなことをイメージして作品を作られたのですか?

「Fantasy」ということよりもまず、フェイスシールドが最初に浮かんだのです。今はコロナ禍にあって、世界的に仕事ができない人も多くいます。それでも仕事をしている人たちが使っているのがフェイスシールド。それをガード的な意味ではなく、僕たちもこれを使って仕事をしているんだという攻撃的な意味で捉えて、アートとして作品に入れていけたらと考えました。また、フェイスシールドをつけているということ自体が普通の状況ではないので、「Fantasy」という幻想的な世界にも繋がるかなと思ったのです。

作品のなかでこだわった点はどんなことですか?

モデルさんご本人の髪をアレンジしたことです。メンズでアート的にするのは、ヘアピースなど何かをつけているものしか見たことがなかったので。また、圧倒的な違和感が出てしまうフェイスシールドに合わせて、髪に色をつけるということは考えました。

モデルさんとは今回が初対面だったので、当然髪を触ったこともなく、難しいなと思いながらも、色や形のイメージだけは伝わればいいかなと思っていました。ですので、ある程度は事前に考えていましたが、それも漠然とした感じで、現場に入ってから、その場のライブ感を生かしたアレンジになりました。

レスリーさんが撮影された作品を見ての感想をうかがえますか?

自分の作品ではあるのですが、レンズを通すと全然違う見え方をしていて驚きました。こういう形で作品を撮影していただく機会はあまりなかったので、ヘアや衣装を崩したり動かしたりして、形のないものが形になっていく様子がひとつの画に入って作品になったとき、今までの自分の考えが固かったと気づきました。僕はヘアに目がいくのがセオリーになってしまっているのですが、全体のバランスを見ること。そして、いい意味で「崩す」ことでよくなるものがあると、ひしひしと感じました。結果的にかっこよくなるのは、トータルを見て撮影するレスリーさんにしかできないことだなと。まとまってよかったです。

ここからは、作品以外のことでうかがいます。なぜ美容の道に進まれたのでしょうか?

自分の作品ではあるのですが、レンズを通すと全然違う見え方をしていて驚きました。こういう形で作品を撮影していただく機会はあまりなかったので、ヘアや衣装を崩したり動かしたりして、形のないものが形になっていく様子がひとつの画に入って作品になったとき、今までの自分の考えが固かったと気づきました。僕はヘアに目がいくのがセオリーになってしまっているのですが、全体のバランスを見ること。そして、いい意味で「崩す」ことでよくなるものがあると、ひしひしと感じました。結果的にかっこよくなるのは、トータルを見て撮影するレスリーさんにしかできないことだなと。まとまってよかったです。高校時代に部活をやっていたので、髪をいじりたかったんですが、坊主ヘアにしなくてはならなかったんです。そのフラストレーションが3年生のときに爆発して、受験勉強をしていた期間にヘアアレンジが楽しいなと思って。それで、高校3年生の夏に美容師になろうと思いました。

美容師は給料が少ないなど、否定的に捉えられてしまうこともたくさんあったんですが、それは自分自身の問題だと思ったこともとても大きいです。自分ががんばれば給料面でも困ることはないし、自分次第で広がっていく仕事というところが魅力的でした。決められた仕事を毎日同じデスクで行うのではなく、変化がある仕事がいいなという気持ちもありました。

たくさんの学校のなかから、山野美容専門学校を選んだのはなぜですか?

僕は山形出身なのですが、美容の道に進むと決めたのがぎりぎりで、ビジョンもまったく見えていなかったんです。でも、山形で美容師をやっても僕の理想にはなれないなと思ったので、まずは東京に行こうと決意しました。そう考えたとき、「YAMANO」という名前が大きかったんです。それしか僕の耳には入ってこなかったと言うか、山野美容専門学校しか知らなくて。8月にオープンキャンパスに来てはじめて学校を見たんですが、こんなに大きい学校だとは思っていなかったんですね。規模に感銘を受けて、「楽しそうだな」というくらいの感覚で選びました。あとは、生徒数が多いと聞いたのも理由のひとつです。ひとりで東京に行くということは、友達0人からスタートすることになる。東京での人脈を広げたいという意味でも、山野美容専門学校がいちばんよかったんです。

学生時代の思い出をうかがえますか?

真面目にやっていた気がします。今になってみれば、もう少し崩してもよかったかなと思うんですが。在学中は、新しいことはなんでもやろうと思っていたんです。2年間しかないので、やったことがないことをやったもの勝ち、やれる環境にあるものは「NO」と言わずに全部やろう、と。ヘアショー、学生ショー、オープンキャンパスのボランティアもやりましたし、ダンス部にも入っていたので、在校中の2年間でやれることはすべてやりました。すべてが新しかったので、楽しかったですね。

普段、お仕事をするうえで大事にされていることはなんですか?

時間をかけてカウンセリングをすることももちろん大事ですが、美容師は「忙しい=売れっ子」という世界なので、本当はそこにも物理的に時間をかけられないんです。そういうとき、初対面のお客様にも信頼してもらえる言葉の使い方ですね。また、髪を見れば何に困っていて何が理想の髪型なのかがわかるので、お客様が何も言わなくても、こちらから「わかっていますよ」と表すようにしています。

美容に携わる人として、これからどんなふうに活動していきたいと考えていらっしゃいますか?

大きい目標を考えるタイプではないので、代表になりたいとか、自分で店を出したいといったことは、まったく思っていません。どこでやっても美容師は美容師なので、そのなかでの仕事の幅を増やしていきたいですね。今回のようなヘアメイクの仕事も機会があればやっていきたいですが、まずはサロンワークをしっかり。お客様の髪を切ることを軸にして、ゆっくり長い目で、あまり急がずにやっていきたいです。

最後に、美容業界を志す後輩たちに一言いただけますか。

何をするのが正しいというものがないのが、この業界のいいところだと思うので、それぞれの価値観で、無理せずがんばってほしいです。最初に描いた自分の理想の姿がすべてなので、固定概念にしばられず、「こうなりたい」という軸をぶらさずに。あとは、気楽でいてほしいですね。忙しいと必死になってしまいますが、プライベートは大切です。「こうだ!」と固まってしまうと本当に視野が狭くなってしまうので、長い目で理想の美容師を目指すといいのではと思います。

What was your inspiration for this design?

In these uncertain times of the Coronavirus, people are working using face shields. For this reason, I wanted to show it as art and a proactive part of the design rather than as a safety guard. Also, since face shields aren’t a part of our “normal” life, I wanted to incorporate this into the theme of “Fantasy” for this issue. I colored the model’s hair to create balance with the shield. Since it was my first time meeting this model, I wanted to be flexible with the arrangement in order to create harmony with the total look.

Now, I’d like to learn about you. What is important to you in your work?

Gaining trust and having good communication are important with first-time clients. By assessing their hair, I try to anticipate concerns they may have and make suggestions for what would be an ideal style for them. I hope to be able to read their mind and know what they want to say before they say it.

In conclusion, what words of advice do you have for aspiring hair stylists?

One of the best things about this industry is that when it comes to creativity, there is no right or wrong way; it is all about adhering to your values and pushing yourself. The way you see your true self is what you should focus on throughout your career. If you keep sight of this goal without losing your focus, you will succeed.