FAIRYTALE

木村真衣さん(M)/平山樹さん(T)
MAI KIMURA & TATSUKI HIRAYAMA

「FAIRYTALE」という作品にしたきっかけを教えてください。

T グループが3つあって、「自然」というテーマのうち、僕らは「山」をやることになったんです。それで、ふたりで集まってどうするかを相談したとき、考えついたのが「FAIRLY」だったんです。他にもけっこう考えて、髪をまっすぐに木みたいに立たせてみたらどうかとか、虹色の涙とか、いろいろ考えたんですけど、レスリーさんや先生たちに提案してみたときに、この形がいいんじゃないかと言っていただいて。アレンジとして花を増やしていくアイデアも、話し合いのなかで生まれたものです。ストーリーがありますよね。

実際にモデルさんを使って作品を作ってみて、気づいたことや、想像と違ったことなどはありましたか?

M やっぱり生身の人だと、練習とは全然違いました。モデルさんが外国人というのもあって、日本人とは頭の大きさが断然小さいということに改めてびっくりしましたし。本番に備えた準備が足りなかったなと思いました。

T 最初、自分たちが練習していたときは、花も草もまったくつけていない状態で一時的に完成としていたんですけど、当日、レスリーさんたちの意見も聞いて、モデルさんに合わせていったら、自分たちの世界も広がっていきました。ドレスや手の周りも緑で飾って……結果的にすごく大きな作品になったなと感じています。

出来上がった作品の写真を見て、どう思いましたか?

T 最初に何パターンか撮って、花が少ない状態からだんだん増えていく──髪の毛やドレスにも緑が増えていくというのもレスリーさんの提案だったんですが、これも生で見るよりも写真で見ると本当に、ストーリーの展開が見えると言うか。写真って1枚の小さい絵なのに、すごく大きな作品と言うか、壮大な感じがして「写真ってすごいな」と改めて思いました。僕らがミーティングのときにコンテを出したものを、ここまでレスリーさんのなかで大きしてくださっていたんだなっていう。広げられているのが本当に、すごいよね。

M そうですね。枝が飛び出していたりとか、私たちが想像つかなかったことを出してきてくださったので……。私も、私たちが思っていたのと違いすぎて、レスリーさんの思い描いている絵との差に驚きました。

ここからは、作品以外のことでうかがいます。おふたりが美容の道に進もうと思ったきっかけはなんですか?

T 中学生の頃、罰ゲームで、自分で前髪の真ん中だけ切ったんです(笑)。その前髪を、ちょっとずつ周りとなじませて整えていくうちに、自分で髪を切るようになったんです。それでハサミの使い方に慣れていったら、友達の前髪も切ってあげるようになったんですね。そのうち、前髪だけじゃなくて、周りの髪も切ってあげる、と。そこで「美容って楽しいな」と思って、高校生のときに美容院でアルバイトをさせてもらいました。そこで「美容師ってこういう仕事なんだ」と学んで、美容師になることに決めました。アルバイト先では、昼は、お客様の案内をしたり、仕上がりチェックのための手鏡を渡したり、クロスをかけたり。お客様への施術はできなかったんですけど、スタッフの先輩が夜、時間が空いているときに、「シャンプーの練習をしていいよ」「カラーってこういう仕組みでやっているんだよ」などと教えてもらったりしました。

M 私は小さい頃からクラシックバレエをやっていて、舞台メイクをする機会が多かったんです。担当のヘアメイクさんが間近にいて、その方の仕事ぶりがかっこいいなと思っていました。そのときは、美容師という資格があるというのも知らなかったんですが、何十人もメイクをする姿にすごく感動して……そこから美容の道に進もうと思いました。毎年発表会のときに、撮影もしてもらっていたんですけど、カメラマンさんや撮影の方々のチームワークがすごいなって思っていました。

たくさんの学校のなかから、山野美容専門学校を選んだのはなぜですか?

T 僕は東京出身で、周りにたくさん学校があったので、正直、最初はどこでもいいなと思っていたんです。でも、美容院でアルバイトをしていたときに、この仕事はコミュニケーション能力が大事だと気づいたんですね。「今のままではお客様を満足させられないな」「このままの自分ではお客様を増やすこともできないな」と思ったんです。コミュニケーション能力を上げるためには、いろんな人と話さないといけないなと思って、山野美容専門学校を選びました。この学校は、たぶん美容専門学校のなかでいちばん学生の人数が多いので、ここでいろんな人と関われば、いろんな性格の人と話せるし、自分の引き出しも増えるかなと思ったんです。実際、面白い人にめちゃめちゃ出会いました。今回のようなイベントもそうですし、他にもコンテストクラブやオープンキャンパスのスタッフ、ボランティアにも参加したりしているのですが、そういうときに普段話さない人とも話す機会がありますし、そういうところで繋がって、いろいろな人と出会えています。

M 高校生のときには、東京の美容専門学校はどこも一緒のイメージだったんです。でも、何か違うものはないかなと考えたときに、本当は医療系の仕事とも迷っていたので、山野美容専門学校では美容福祉の勉強に携われることを知って。「私も美容福祉士になりたいな」と思ったのがきっかけです。美容福祉士の勉強が楽しいです。

学生生活の楽しいところ、苦しいところはどんなところですか?

T 楽しいところは、いっぱいあってどれにしようかなと思うくらい。この学校ならではだと思うのですが、今回のようなイベントもそうですし、ボランティア活動や芸術祭──学校側から僕たちに、たくさんチャンスを与えてくれていて。そのたびに友達に「一緒にやってみようよ」と言えるんですよね。今回は選んでいただいたんですが、こういうチャンスをいただけて、こうして成功できたから、成し遂げる楽しさもあるかなと思います。ショーとかも、すごく大規模ですし。

M 先輩ともたくさん触れ合えるんです。コンテストやハッピーランチとかも……コロナ禍のために今はないんですけれど。先輩たちとの最初の出会いは、2年生の学友会の方達が、1年生の前で「YAMANO体操」を披露してくださって、校歌とかも歌ってくださって。今年はそういう交流がないのが残念です。

T 来年もやってほしいですね。僕たちは来年はいないけれど、ジェーン校長も「OBのみなさんも、イベントごととか、いつでもウェルカムですよ」と言ってくださったので。

M つらいことは、高校時代に比べると実習が多いことでしょうか。コンテストクラブがある日だと、本当に1日中実習です。今は時間短縮でなかなかできないんですけど、7:30〜20:00までやっていたりして、かなりきつかったです。

T 高校時代に比べて、起床時間が2時間くらい早くなりましたし、夜もいろいろ考えないといけないことや、練習などやらなくてはいけないことがあって、寝る時間も遅くなりました。去年の4〜5月はその生活になかなか慣れなくて、朝はつらかったですね。無理やり起きて、という感じで。でも、美容師は朝早く夜遅いと先生から聞いたので、頑張らないとなと思っていました。おかげで、今ではそんなにつらくなくなりました。この1年と少しで、フィジカル的にも成長したと思います。今日も早かったんですが、アラームが鳴る30分前に勝手に起きたんですよ(笑)。

将来の夢はなんですか?

T これまで親や兄弟、中学高校の先生や先輩、周りのみなさんに本当に助けられて生きてきたので、美容師になってみんなに恩返ししたいです。兄ちゃんとか、美容院に行ったことないんですよ。僕も美容院に行ったことがなかったけれど、アルバイトをさせていただいたりして、初めて髪の毛を切ってもらったときに「何これ?」っていう感じになっちゃって。パーマとかカラーとか、「すごいんだよ?」と(笑)。美容の素晴らしさをみんなに伝えたいんです。それが夢と言うか、目標と言うか……。パーマやカラーをやったことがない人は、すごくもったいないと思うんですよね。僕自身が感動しましたし、自分に自信もつきましたし、美容って、そういうことを全部ひっくるめて素晴らしいなと思っています。

M 医療と美容、どちらも素晴らしいことなのですが、両方はできないかなと思って、私は美容福祉士を目指そうと思ったんです。でも──祖母の話になってしまうんですが、私の祖母が今、重度の認知症で、身の回りのことが何もできなくなってしまったんです。昔は旅行が好きで、おしゃれ好きで、何もかも完璧な人で……。でも、この学校でジェロントロジーを学んだとき、美容の力で少しでも元気になる、若返るという結果が出たことを知ったんです。それで、私も介護施設で美容の大切さやすごさを見せられるようになれたらいいなって思っています。

Please tell us about your idea for this design, and what you thought of being in the studio with Leslie Kee.

T: We started with a mountain theme and as we collaborated, came up with the idea to add flowers to the design and make a “FAIRY” motif. Leslie recommended we add greenery as the photo shoot progressed, and gradually the story unfolded along with the world we had created. The end result was much bigger than we had anticipated. 

M: While we were shooting, Leslie had ideas that we had never even thought of. We were amazed by the gap between our original idea and the end result. 

How did you choose Yamano Beauty College?

M: I was actually considering working in the medical field, but then I realized I could study total beauty care here at Yamano. In our gerontology class, we learned that through the power of beauty, people can feel young again. While working at a care facility, I hope to be able to show the power and importance of beauty in the care of the elderly. 

Tell me about your student life. 

T: The school provides us with so many amazing opportunities to actually use the skills that we learn in class. Compared to when I was in high school, I get less sleep, but I’ve gotten used to it. I guess you could say I’ve matured over the past year.

Leslie’s Impression

学生たちが考えた「自然を足していく」というアレンジを、さらにふくらませて撮影しました。FAIRLYの世界は天国の世界なので、背景はきれいな青空をイメージしています。

I used the students’ original idea and added more greenery. Because the “FAIRY” world is heavenly, I used a sky color as the background.