BIDO ESSAY Issue 02

「SUPER BIDO issue02−LOVE−」をご高覧いただき、ありがとうございます。

2020年11月、私たちと共にこのプロジェクトに取り組んでくださっているレスリー・キー氏が、ジョシュア・ビンセント・オグ氏とご結婚されました。レスリー氏は、本誌でもご紹介した「WE ARE THE LOVE」というプロジェクトを企画し、星美ホームの子どもたちのためにさまざまな愛の形を作品にしています。私もこの取り組みに参加させていただき、世界には多様な愛があること、誰もが誰かを愛し、愛される権利があるということを改めて実感しました。そのことを、美容を通してたくさんの方々に伝えたいと考え、第2号のテーマは「LOVE」といたしました。

今号にご登場いただいた今泉亮爾先生は、NYやパリでもご活躍されている、まさに我が国のトップレベルのヘアアーティストです。小物を使ってユニークなスタイルをたくさん生み出されている先生が、今回はモデルの髪質を生かし、ヘアのみでさまざまなテクスチャーを表現してくださいました。高い技術力から生み出された素敵な作品を、みなさまにもお楽しみいただけたと存じます。

また、我が校の卒業生でもあるAFLOATの代表・宮村浩気先生をはじめ、矢田菜津紀先生、大沢かおり先生には、在校生と共に作品を作り上げていただきました。オファーから撮影まであまり時間がなかったにもかかわらず、大きな愛でこの企画に参加してくださったこと、学生たちに大きな夢を持たせてくださったことに、心から感謝いたします。

私は、美容家にとって最も大切なことのひとつに「LOVE」があると思っています。愛することと同じように、年齢も性別も、病気や障がいの有無も関係なく、人は等しく美しくなる権利があります。その手助けをするのが美容家なのですから、常にOpen Mindで、一生懸命心を込めて、愛を持って人に接していかなければなりません。

初代山野愛子先生の言葉に「人生は富士山の8合目を目指していく旅」というものがあります。頂上まで行ったらあとは降りるばかりなので、いつも8合目を目指すつもりで進みましょう、という意味です。その道は長く険しいものですが、私たちには共に進む仲間がいます。ときには手を繋いで歩き、ときには後ろから支えて前に押してあげる、またときには後ろを振り返り手を取って助ける、そんなふうに人を助け、自分も助けられる「LOVE journey」を続けていくのが人生なのでしょう。この「SUPER BIDO issue02 −LOVE−」をご覧になった方々が、ご自身のLOVEを周りのどなたかに注いでくださること、そしてその愛情の輪が広がって、世界が少しずつよりよい形になっていくことを、心より願っております。

山野愛子ジェーン